新生銀行の定期預金は確かに高金利

 定期預金の金利を比較するランキングの多くで、1位〜上位にランキングされているのが新生銀行。なかでも「パワーステップアップ預金」(インターネット30万円〜、窓口300万円〜)は、3年定期の利率1.3%、5年定期の利率1.5%という高金利が魅力で、ランキングサイトでも大きな注目を集めています。
■新生銀行「パワーステップアップ預金」と他銀行との利率(金利)の比較
 新生銀行の「パワーステップアップ預金」は、当初3年から利率1.3%と高金利。満期(預入期間)が延長されると、4年目の利率は1.4%、5年目1.5%…10年目2.0%と、1年0.1%ずつ利率アップします。全金融機関の定期預金の平均金利は、5年満期0.348〜0.445%、10年満期0.559〜0.66%なので、これらと比較すると、新生銀行「パワーステップアップ預金」の利率は3〜4倍にもなります。ただし、高金利というメリットだけでなく、それなりにリスクもあるので注意しましょう。(※データは2009年8月末現在)

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新生銀行の定期預金「パワーステップアップ預金」のリスク

[リスク1] 定期預金の満期(預入期間)を延長する決定権は新生銀行にある
 預入期間(当初3年)は最長10年まで延長の可能性があり、1年ごとに満期か延長かを決めるのは、お客ではなく新生銀行。10年後までの金利をあてにしていても、その前に満期になる場合があります。
[リスク2] 新生銀行の定期預金「パワーステップアップ預金」は中途解約ができない
 中途解約のてきない定期預金です。満期の前に、市場の利率が新生銀行の決めていた利率より高くなったとしても、中途解約をして利率(金利)の高い定期預金に切り替えることができません。
[リスク3] 中途解約した場合、新生銀行に対する損害金の支払いで元本割れに
 預金者の事故など、新生銀行がやむをえないと認めた場合、中途解約に応じることもありますが、その際は損害金を支払わなければなりません。市場金利等の情勢によっては、元本の20%近くを請求されることもあり、元本割れになる可能性が非常に高いです。
■新生銀行の定期預金「パワーステップアップ預金」に向いている人
 以上、新生銀行の定期預金「パワーステップアップ預金」のリスクをよく確かめ、慎重に定期預金を選びましょう。ランキングサイトのランキングだけで判断するのではなく、条件の確認や他行との比較が大切。新生銀行の定期預金「パワーステップアップ預金」の場合、10年間は必要のない余裕金があり、高金利の魅力とともに、満期と市場金利の連動について理解と納得ができる人向けだと思います。


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