赤ちゃんのあせもの予防と症状に合わせた対策

 赤ちゃんは汗腺がつまりやすく、首などにあせもができやすいです。あせもは、つまった汗腺のまわりに炎症が起きて、赤く湿疹となったもの。かゆみをともなううえ、症状が悪化するとやっかいなので、まずは予防を心がけ、できてしまったら正しい処置をしてあげましょう。ちなみに、顔や頭にできる湿疹をあせもと間違える場合がありますが、顔や頭の湿疹は乳児湿疹や乳児脂漏性湿疹の場合が多く、対策も薬も違ってきます。
赤ちゃんのあせもの予防
・汗をかいたら、こまめに汗を拭き取って着替えをさせたり、シャワーを浴びせたりする
・清潔にした肌に、ベビーパウダーを薄くつけて汗の蒸発を促す
・3ヶ月頃までの赤ちゃんは、首の後ろや胸の上部の湿りに注意
赤ちゃんにあせもができたときの対策
・服をこれまでより薄着にして、汗取りパット(ガーゼ)を使用する
・これまで以上に汗の拭き取り&シャワーをこまめにし、肌を清潔に保つ
・お風呂上りに薄くベビーパウダーをつける(症状が軽い場合)
・市販のベビー用のあせもの薬を使用する(ベビーパウダーと併用しない)
・症状がひどくなるようであれば病院へ(3ヶ月くらいまでは皮膚科より小児科の方が安心)

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ベビーパウダーの役割と賛否両論

 ベビーパウダーの役割は主に2つあります。一つは、肌から汗を蒸発させて乾燥を促す働き。赤ちゃんの首や足のつけ根など、汗の拭き取りにくい部分をさっぱり清潔にしてあせもを予防します。もう一つは、汗でデリケートになった皮膚が、肌着などでこすれて刺激になるのを防ぐ働き。ベビーパウダーをつけた肌はさらさらと滑りやすくなるため、肌着やおむつのゴムなどの摩擦で肌を傷めたり、あせもの症状が悪化するのを防ぎます。
<ベビーパウダー賛成派>
▼ベビーパウダーを使った方が、実際にあせもができにくい。▼子どものあせもで病院に行ったら、ベビーパウダーを処方された。▼汗っかきではないけれど、摩擦を和らげて、股ズレを防いでくれるので使っている。
<ベビーパウダー反対派>
▼病院で、汗をかいたときに粉がかたまって汗腺をふさぐため、肌の弱い子どもにはよくないと言われた。▼赤ちゃんがパウダーを吸い込んで窒息する恐れがある。▼あせもの治療薬ではない。

 ベビーパウダーの使用は自己判断になりますが、肌が弱い赤ちゃんでない場合、肌に白さが残らないくらい薄くつけて、汗をかいたらこまめに洗い流して付け直せば、あせも予防の効果はあると思います。汗をかいてもそのままにしたり、厚塗りするくらいであれば、使わない方がいいでしょう。また、パウダーを吸い込んで窒息するという考え方については、最近のベビーパウダーは粉飛びを抑える工夫がされていて、実際に問題視されることはほとんどないようです。固形のコンパクトタイプのベビーパウダーも出ているので、気になる人はこちらを使ってもいいかもしれませんね。


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